一年の計は健康第一 ― 元日に体験した石風呂サウナの原点
元日だけ開かれる、石風呂という特別なサウナ
令和8年1月1日、豊後大野市緒方町の辻河原公園内にある「石風呂」が、元旦限定で開放されました。入口から約2メートル、奥行き3メートル、高さ2メートルほどの石室で、入口にはゴザが下げられ、まるでカーテンのよう。中には5〜6人が入れる広さがあります。
午後2時から6時まで、年に一度、正月だけ開催されるこの石風呂は、まさに“サウナの原点”ともいえる存在です。
薬草・石菖(せきしょう)の香りに包まれて
私は普段からホテルや大浴場のサウナを利用していますが、この石風呂はまったく別物でした。ヒノキやシダの香りではなく、石菖(せきしょう)という薬草の、どこか懐かしく健康的な香りが広がります。
中では女性3人、男性2人が一緒になり、暑さのことや健康の話、福岡方面から来られた方の旅の話など、自然と会話が生まれ、思い出づくりの観光という雰囲気でした。
うつらうつら…悠久の時へ
目を閉じると、いつの間にかうつらうつら。
僧侶や近隣の農家の方、あるいは戦国時代の武将が、この石風呂で体を休めていたのではないか――そんな悠久の情景が浮かびました。
ほんの10分ほどの居眠りでしたが、心身ともに深くリラックスし、「この一年を健康に過ごそう」と静かに自分に誓いました。
歴史と文化、そして支える人々
石風呂の上には「普済寺(ふさいじ)」(戦国時代に焼失)があり、宝塔や梵字が残ることから、仏教施設と関わりの深い場所と推定されています。昭和初期までは盛んに利用され、江戸時代、あるいはそれ以前から文化として受け継がれてきたようです。
12月31日午後1時から火入れを行い、翌元日に備える地元の方やボランティアの皆さんには、ただただ感謝です。
石菖という薬草と、未来への課題
石菖(せきしょう)は清流のそばにしか生育せず、年々減少しているそうです。薪には困らなくても、この薬草を集める苦労が、今後の継承における大きな課題とのこと。
効能は科学的に証明されたものではありませんが、健胃や精神安定など、古くから人々の生活に寄り添ってきました。
利用案内とアクセス
料金は無料(感謝箱あり。私は1000円を入れました)。
浴衣や体操服、着替え、タオル、水分は必須です。
大分駅から車で約1時間30分、JR豊肥本線・緒方駅からタクシーで約10分。駐車場は公園内にあり心配ありません。
次回は令和9年1月1日予定とのことなので、豊後大野市報・観光協会・などで事前確認をおすすめします。
石風呂とあわせて訪れたい周辺観光
緒方町の石風呂を体験した後は、周辺の名所にも足を延ばしたいところです。
車で約10分の場所には「東洋のナイアガラ」と呼ばれる原尻の滝があります。幅120メートルの大瀑布は迫力があり、四季折々で表情を変える豊後大野市を代表する景勝地です。
また、車で約25分の竹田市には、作曲家・滝廉太郎ゆかりの地として知られる**「荒城の月」**の舞台があります。石風呂の静かな余韻を感じたあとに訪れると、歴史と文化のつながりをより深く味わうことができます。
石風呂、自然、音楽と歴史――一日で心と体を整える小さな旅としておすすめです。三重町の内山観音様30分で行けます。有名な1000体観音様あり初詣にいかがでしょう1月1日は人・車多いですが大駐車場があります。
場所:/「地域の方とボランティアに支えられて受け継がれる石風呂文化
👉「元日だけ開かれる、石風呂という特別なサウナ」の直後。

写真説明
石室前で準備と受付を行う地元の方々とボランティアの皆さん。足元の袋には、石風呂に用いる薬草・石菖(せきしょう)が入っている。石室上部には宝塔と梵字が残り、石風呂が仏教文化と深く結びついていたことを今に伝えている。
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